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Channel: スポーツナビ+ タグ:藤枝明誠
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【高校サッカー】藤枝東×藤枝明誠、常葉橘×浜松開誠館/<第91回高校サッカー選手権大会>静岡県大会・決勝トーナメント準決勝

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第一試合/藤枝東×藤枝明誠藤枝ダービーとなった準決勝第一試合。プリンスリーグでは藤枝東が2勝、順位もひとつ上でフィニッシュしましたが、終盤にかけての藤枝明誠の好調ぶりを考えると、力関係は五分と捉えて良いかもしれません。        【画像①/藤色:藤枝東×黄色:藤枝明誠。準決勝第一試合は藤枝ダービーとなりました。】両チーム、並びは同じ4-1-2-3。技術への志向が高いのも同じ。その中で、違いとしては…より選手に判断を任せているのが藤枝東、その分状況に合わせた柔軟性が強みかも。一方の藤枝明誠は、よりシステマチックな印象。持ち込みたい状況が明確で、その分ハマったら強さが際立つ戦い方をしていると思います。■試合開始。より積極的に主導権を握りにいったのは藤枝明誠でした。藤枝明誠に受け身の思考は無いでしょうし。前線はGKにまでプレッシャーをかけ、ボールを離させそれを奪いにかかります。対する藤枝東は、そこまで積極的には追わず、最前線の12.田口はCBのどちらかに絞って、ビルドアップしようと前に出てくればそれを牽制する程度。その分、下って中盤の密度を濃くします。このため藤枝明誠は、長いボールを使った組み立てが中心に。8.高須にかかる負担が少し大きくなっていたでしょうか。これに対し藤枝東はカウンター気味の攻撃に活路を見出します。縦を切って攻撃を停滞させ、プレスでハメこみ不用意なパスを引き出す狙い。前半は互角の展開。藤枝東がひとつめのCK、油断を突いた?ショートコーナーからニアサイド12.田口のボレーで先制するも、お返しとばかりに藤枝明誠もセットプレーから3.濱がヘディングシュートを決めて1-1で折り返しました。■後半開始。藤枝明誠の積極性が目立ちます。左サイドを中心に積極的にフリーランを仕掛け、ショートパスをダイレクトで繋いでいく自分達のスタイル。前半の終わり頃からこうしたプレーが見られ始めており、藤枝東のプレッシャーにだいぶ慣れてきていたのかもしれません。中盤の攻防…という点では変わりませんが、そのゾーンがやや高くなっていたかも。すると得点はその左サイドから。プレスに慌てることなく一番遠くを見ていた5.川島だったかな?が逆サイドで絞った位置から裏抜けするWGを目掛けてミドルパスを送ります。これは藤枝東DFがヘディングでカットしましたが、このこぼれ球。拾って二次攻撃へ繋げると、複数の選手が反応して縦へ走りこみ、その中から7.嘉茂が選んだのは8.高須でした。ボールを受けた8.高須は整っていなかったラインの隙間を抜け出すと、追ってくるDFのプレッシャーを身体で受け止めながら懸命に伸ばした左足。このシュートがニアサイドを破り、藤枝明誠が勝ち越し点を奪いました。この場面でもそうでしたが、藤枝明誠は前線にボールが収まった時のSBのオーバーラップなど、フリーランに関して非常に大胆に、迷いなく行ってきますね。おそらく約束事として決められているんでしょうが、そのおかげで勢い、迫力があります。判断が早い。■リードを許した藤枝東は選手を代えながら挽回を図ります。ただ、もともと握られていた主導権。ゴールが遠い…。まずは自分達でボールを保持できるようにならないと。それでも、トーナメント戦。身体的な疲労に加えて、勝利が見えてきたことによる心理面での変化もあるでしょう。藤枝明誠のアタマの中…というよりココロの中?が、カウンターよりディフェンスに、「勝ちたい」よりも「やられたくない」に移っていってもおかしくないでしょう。これに対しとにかく前へ運ばなければならない藤枝東は、少しずつながらゴール前でのプレーを増やしていきます。それでも、ゴールは遠く…。深く侵入する前からのクロスではなかなか決定機は作れず、8.宮永のドリブルなど可能性を感じるプレーもありましたが、ゴールには至らず。試合は、藤枝明誠が2-1で勝利しました。■試合を振り返って。藤枝明誠は、藤枝明誠の試合をして勝利した、という感じがしました。総体の頃はまだまだ描くサッカーに実際が追いついていない印象でしたが、秋口に見たプリンスでは中京大中京に対して一方的な試合運びを見せていたり、だいぶ熟成が進んできた印象を受けます。それでも、その試合では2-2の引き分けになってしまったように、高い志は、時として高いリスクになってチームを悩ませるものですが。それでも、今日の試合のようにロングボールを織り交ぜ対戦相手にアジャストしたり、ナイーブさを見せないあたりチームとしての充実を感じます。監督や選手も手応えを感じているんじゃないかな。ぜひやり切って、決勝でも藤枝明誠らしいサッカーを見せて欲しいです。個人的には…目立ってたのはやはり中心選手。8.高須は身体を使ったプレーが上手でよく起点になっていて、また中盤では7.嘉茂がよく動いてボールに絡んでいましたね。彼は隙間に動けるのでボールを引き出すのが上手で、またトラップを工夫して相手の逆をとったり、小技が効くのも良い所だと思います。トラップの置き場所が上手なのは、おそらくよく周囲が見えているんでしょうね。決勝点のアシストは見事でした。それと、藤枝東に関しては…。首尾良く先制点を奪えたところまでは良かったのですが、すぐにセットプレーから追いつかれてしまったのが痛かったですね。主導権については、そこまで拘らず譲っていたのかもしれませんが、奪われたまま取り戻せなかったのが残念でした。今回のチームには1,2年生も多く含まれ来年へ向けても期待できるチームだとは思いますが、だからこそ3年生と組み合わさったメンバーでもっと多くの試合を見てみたかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第二試合/常葉橘×浜松開誠館第二試合に登場したのは浜松開誠館。プリンスでは得失点差により優勝を逃したものの、11勝4分け3敗と素晴らしい成績を残した西部地区の新興校です。対する常葉橘。ここまで無失点の堅い守備をベースに、準々決勝では優勝候補筆頭の静岡学園を下しての進出となりました。        【画像②/青:常葉橘×赤:浜松開誠館。浜松開誠館は応援団の迫力が凄かったです。】試合開始。常葉橘は4-1-4-1、浜松開誠館は4-4-2のような並びです。常葉橘の守りが、浜松開誠館の強力攻撃陣をどこまで抑えられるか…といったところが見所でしょうか。■前の試合と比べて、この試合は球離れが早かったです。ボールを持つとすかさず前線へ送り、そこを起点に攻撃を展開。速攻で一気に攻め切ってしまおうという狙いが見えました。ただ、早めに入れる分ラフなので、一発のパスで決めてしまうのはなかなか難しそう。DFラインの裏に入れたり、サイドに入れたり…そうしてオープンな状況を作ってのセカンドボール争いが重要になっていたと思います。■姿勢としては、常葉橘はやはりなず守備から。浜松開誠館の2トップ、9.雪島と14.松原は力のある選手なので、ここをCBとの2対2にしたくなかったのか…両SBがカバーリングを意識してかなり絞った位置をとっていたのが印象的でした。このため、そのSBの外側、浜松開誠館のSHの前には大きなスペースが生まれるのですが…常葉橘は、場合によってはここにSHを下げて対応。ただ、毎試合そうなっていますが、これだと前線が完全に20.山本1のみとなってしまって押し込まれてしまいそう。守備的だと感じたのはこの辺りで、守りのプランは見えたものの、攻撃のプランがあまり見えてこず…。20.山本の頑張り、12.鈴木、10.島田のドリブル…彼らがある程度時間、距離をボールキープしてくれることに期待した、やや出たトコ勝負の感が強い攻め方になっていました。その分味方も押し上げづらいようで、フリーランでパスコースを作るような動きはなかなか見られなかったです。とにかくまずは守って、カウンター、もしくはセットプレーでの一発を狙っていたのかもしれません。■それでも、この守りが浜松開誠館相手には効果的だったようでした。浜松開誠館は気合いが入り過ぎたのかやや空回り気味で、縦への意識が高過ぎて?常葉橘のストロングポイント…4バックとまともにやり合う形になってしまっていたように思います。もう少し落ち着いて、10.黒柳を中盤に配したワケですし、ボールを回しながらサイドを変えて、SHの7.土居、8.吉田らが1対1を仕掛けやすい状況が作れたら良かったかもしれません。また、そうして横に揺さぶって、ストロングポイントであるCBをサイドに引っ張り出すような試みが必要だったかも。■試合は、この図式が最後まで変わりませんでした。どちらのペースとも言い難い流れの中、時間だけが進んで行き…。半ばにかけて常葉橘にパスの繋がる時間帯が見られたり、一方で終盤は浜松開誠館が押し込んでの波状攻撃を見せたり…揺らぎこそあったものの、大きな変化は見られず。延長を加えた100分間でも得点が入らず、試合はPK戦での決着となりました。そのPK戦。独特の雰囲気というか、キッカーが蹴る瞬間、スタジアムが静寂に包まれます。Jだと、サポーターのチャントやブーイングが聞こえるものですが、この試合では、この試合を見守った全ての人が、キッカーとGK、2人の一挙手一投足に集中して。そして結果は…PK戦は先行が有利と言われますが、その通りに。5人全員が決めた常葉橘に対して、浜松開誠館は5人目のキッカー、4.中西がGK1.北郷に止められてしまい、この結果常葉橘の、4年ぶりの決勝進出が決まりました。        【画像③/PK戦を制し、試合後スタンドへ走る常葉橘の選手達。】■試合を振り返って。敗れた…というか、勝てなかった浜松開誠館としては…自分達の良さが出せなかった試合だったかもしれません。並びは4-4-2と書きましたが、実際は4バック+5.石田で守って、攻撃は10.黒柳、7.土居、8.吉田、9.雪島、14.松原と5人のアタッカーを並べるようなサッカー。個人で局面を打開する力は、静岡学園にも劣らないポテンシャルを秘めていたと思います。しかし、その攻撃的な気持ちが影響してか…ちょっと力押しの一本調子になってしまったのが悔やまれますね。「経験」と言ってしまえばそれまでなのでしょうが、チームに残る7.土居、14.松原らは、これを糧にさらに強いチームを作って、来年再びこの舞台に戻ってきてほしいです。そして勝利した常葉橘。決勝では出場停止の20.山本に加えて、10.島田も受験のため出場できないようですが…。ただ、これまでの試合でも、力関係、そして内容を考えれば相手が勝ち上がって不思議ではなかった戦いを制してここまで来たワケですから。不利な点、難しい点を考えればいくらでもあるでしょうし、自分たちのやるべき事、強みをもう一度確認して、やり切って…やり切ることだけに集中する、という心構えが良いかもしれないですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決勝戦は11月25日(日)、会場は再びエコパです。12:00キックオフ。藤枝明誠の連動した攻撃vs常葉橘の堅守、果たしてどちらが上回るのか…楽しみですね!

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